それからも私は、目を覚ましては眠り、また目を覚ましては眠りと、もはや生きる屍のようになっていた。

 ……ピンポーン。

 不意にそんな音が鳴ったのは、おそらく私が無断欠勤をした次の日の夜で、出ないつもりだったけれど、あまりのしつこさに私は重たい体を起こした。

「はい……」

「良美さん!? ……良かった、無事で……」

 モニタに映ったのは、安堵の溜息をつく美樹の姿だった。

 帰ってもらおうと思ったけれど、インターフォンに出てしまった手前、何となく断り切れず私は美樹を部屋に招いた。