そうこうしている内にも時間はどんどん過ぎ去っていった。

 気付けばついさっきまで煌々と明るかった室内も、夕闇に飲まれて薄暗くなり始めていた。

 あんなクズみたいな会社で頑張っていても、こうやって自宅で廃人のように過ごしていても、時間というものは平等なんだと改めて思い知らされる。

 過ぎ去ってしまった時間はもう戻らない。

 自分が犯した過ちも、決してなかった事にはできない。

 私はようやく立ち上がった。

 ふらふらとおぼつかない足取りでソファへと向かうと、そこでまた私は横になった。

 何もかも夢だ。

 だって、こんなのあんまりだ。

 現実逃避するように、私はまた目を閉じた。