あれから、どれぐらい経っただろう。

 部屋の奥のカーテン越しから、うっすらと朝日が差し込んでいた。

 もう、どうでもいいや。

 私はそのまま床に寝そべった。

 ひんやりとした感覚が頬に伝わる。

 このまま死んでしまえばいい。

 上沼の事も、美樹の事も、私の知った事じゃない。

 こうやっていれば殺してくれるのかな。

 あの不吉な出来事も、今となっては好都合かも知れない。

 恐怖なんて感情はとうに消え失せていた。

 と言うよりも、今の私には感情も欲求も全てが欠落していた。

 私はゆっくりと目を閉じたーー