不幸ネット

 それからしばらくは、上沼の愚痴で大いに盛り上がった。

 ちょっと言葉が過ぎる事もあったけど、今は美樹の部屋で二人きりだし、何より普段私が受けている仕打ちを考えれば、そんなものは大した事はない。

 酔った勢いもあり、二人とも時間を追うごとに饒舌になっていった。

「いや、でもさ……」

 ポーン……

「……!」

いよいよ場の空気も最高潮、といったところで私は聞き覚えのある音を耳にした。

「ん? どぉしたのー?」

 完全に出来上がった美樹が、赤くなった顔をこちらに向ける。

 嫌だ……

 何で、こんな時に……

 私はみるみる酔いが覚めていく。

 あの不気味で耳障りな音は、何の抑揚もなく、ただひたすらにその間の抜けたトーンで鳴り続けている。