「なかなか大変そうだね」
不意に声をかけられ私は手を止めた。
顔を上げると、目の前には眉をハの字にして笑う一人の男性社員が立っていた。
営業部の多田さん。
ちゃんと話をした事はなかったけど、業務に関する事で何度か顔を合わせた事がある。
確か、私と同年代ぐらいだったけど、物腰も落ち着いていて優しそうな印象だけは持っていた。
「僕らは営業だから残業なんて当たり前だけど、事務の人が残業するなんてあんまり見ないから。特に上沼さんは絶対に残業しない人で有名だし」
上沼の名を口にした時、一瞬だけど多田の表情が翳ったような気がした。
そう言えばこの人も、上沼にきつく当たられているのを以前に何度か見た事があるな。
不意に声をかけられ私は手を止めた。
顔を上げると、目の前には眉をハの字にして笑う一人の男性社員が立っていた。
営業部の多田さん。
ちゃんと話をした事はなかったけど、業務に関する事で何度か顔を合わせた事がある。
確か、私と同年代ぐらいだったけど、物腰も落ち着いていて優しそうな印象だけは持っていた。
「僕らは営業だから残業なんて当たり前だけど、事務の人が残業するなんてあんまり見ないから。特に上沼さんは絶対に残業しない人で有名だし」
上沼の名を口にした時、一瞬だけど多田の表情が翳ったような気がした。
そう言えばこの人も、上沼にきつく当たられているのを以前に何度か見た事があるな。

