不幸ネット

 とりあえず嘆いても仕方ないので、私はメモに倣いカタカタとキーボードを弾き始めた。

 本当に狡猾な女だ。

 こんなやり方をされたら、この間のように言い返す事はできない。

 おそらく、上沼自身ならこの程度の仕事は一日で終わらせる事ができるんだろう。

 何となくそこまで計算しているような気がした。

 残業かな……

 どうせ終わらせられなければ、明日はそれを理由に厳しく叱りつけられるのだろう。

 私は無心でパソコンと対峙した。