不幸ネット

 美樹は本当に優しい子だ。

 私の言葉を完全に真に受けたようではなかったけど、それでも私は心底美樹に感謝していた。

「とりあえず戻ろっか? 上沼ももう出社してるだろうし、また何言われるか分からないから」

 私の肩をポンポン、と軽く叩くと、美樹は給湯室のドアに手を伸ばした。

「あ。今日良美さん、終わってから予定空けといて。たまには私の家で飲もうよ。外だと言えない事とかもあるだろうしさ。今日は思い切りストレス発散しようよ。ね?」

 いつもの元気いっぱいの笑顔でこちらへと振り返った美樹に、私は「ありがとう」と言ってうなずいた。