俺達は回り道をして学校へ行った。

回り道しても遅刻しない程度だ。

「おーい隆太!」

「おー、俊」

「あ、河上先輩!おはようございます!」

「佐藤くんおはよ~」

「お前先輩と仲良く登校か~。青春だな、おい!」

「別にそんなんじゃねえって」

朝練終わりの俊に出くわした。

「あ、佐藤くんこれあげる~」

「飴ですか?」

「おん!甘い物嫌いか?」

「いや、好きです!ありがとうございます!」

「それならよかった!じゃあまたな~」

先輩は校舎の中へ入ってった。

「あ、河上先輩に連絡先聞くの忘れた…」

「聞かなくていい」

「連絡先交換するのもだめなのかよ~」

「俊が知る必要はない」

「あ、ちょ、隆太待てよ~」