「先輩大丈夫ですか?」
「うん、もうだいじょぶ。ありがとう」
いつもの先輩の笑顔だった。
「信じていいん?」
「何をですか?」
「星くんのこと。さっき星くんが言ったことも全部」
「信じてください。年下だし頼りにならないかもしれないけど先輩を好きな気持ちに嘘はないです」
「星くん、好きです」
「俺も好きです」
こうして俺達はめでたく付き合うことができた。
「あ!星くんみて!虹でとるで!」
「ほんとだ」
窓の外を見ると虹が架かってた。
「なあなあ、もう1曲うたってもいい?」
「好きなだけどうぞ」
俺がそう言うと先輩はまた歌い出した。