ー朝
「河上さんもう8時だから上がっていいわよ」
「はい!お疲れ様です!」
コンビニの外に出ると星くんが待っていた。
「先輩お疲れ様です」
「ありがと…」
昨日の今日だから正直ちょっと気まずい。
星くんのことは好きやねんけどな、なんか…
「あ、あの!星くん!」
「なんですか?」
「昼休みに昨日の返事するな、?」
「わかりました」
「じゃあ、昼休みに渡り廊下で待っとるから…」
そう言ってわたしは教室に向かって意味もなく全力で走った。
「好美おはよう!」
「はあはあ…夏海おはよう…」
「どうしたの?走ったの?時間まだ余裕なのに…」
「いや、なんでもない」
「そう?」
返事をすると言ったからなのか走ったからなのか胸がドキドキした。
「そういやさ、軽音楽部のライブもうすぐだね!」
「あ、そうだね…」
「あたし好美が考えた振り好きだよ」
「へ?あ、ありがと…」
「1日で考えたなんて尊敬する。バイトだってしてんのに」
「まあ、考えるの好きだし?」
「がんばろうね!」
「もちろん!」