わたしは家にはいるとドアに体を預けて力が抜けたようにそのまま座り込んでしまった。

「ふぇ、っ…うわあん、っ…」

我慢してたものが溢れてきた。

涙は止まることを知らなくて。

わたしは声をあげて泣いた。

星くんに言われた言葉が嬉しかった。

きっと誰かにずっと言ってもらいたかったのかもしれない。

頑張らなくていいんだよ。

1人じゃないんだよ。

星くんはわたしが言ってほしいことを言ってくれた。

わたしだってこんなに頑張りたくなかった。

でも頑張るしかなかった。

自分でも気づかないうちにたくさんのものを抱えていたのかもしれない。

でも1人で抱え込むしかなかった。

できることなら誰かに頼りたかったのかもしれない。

でも誰にも頼れなかった。

「星くん、っ…」

どれくらい泣いたのだろうか。

落ち着いてきたわたしはお風呂にはいって軽くご飯を食べて振りの確認をして少し遅くなったが勉強を始めた。

携帯がチカチカ光っていたのでわたしは携帯を開いて確認した。

星くんからメッセージがきていた。

《先輩、しつこいようだけど無理しないでください。辛かったら俺を頼ってください。頼りないかもしれないけど先輩のことを支えたいです。もっと自分のことを大事にしてあげてください。俺はいつだって先輩の味方です。
明日またコンビニに迎えに行きます。おやすみなさい》

どうして星くんはこんなにもわたしの言葉をくれるのだろうか。

《わざわざありがとう。わたしはだいじょぶやから!ほんまにありがとう!おやすみ》

わたしは机の引き出しをあけるとキラキラ光るものを見つけた。

それは昔買った星のネックレスだった。

星のチャームをみてわたしは星くんの顔が浮かんだ。

「星で星くんなんてただのダジャレやんな笑
せっかく見つけたからつけていこうかな」

わたしはネックレスを引き出しからだして眠りについた。