ー放課後
「隆太今日からダンス部だろ?」
「ああ。俊も今日からサッカーか?」
「おう」
「じゃあお互いだな」
俺と俊はグータッチした。
「じゃあ隆太また明日な」
「ああ、またな」
さあ、練習室に行くか。
ー練習室
練習室に入ると真っ暗だった。
そして赤や青や緑の照明がチカチカと光ってる。
「ちょっと好美!誰か来たよ!」
「え、うそ!」
河上先輩の声がして蛍光灯の照明がついた。
「あ、星くんやん!」
「こんにちは。何してたんですか?」
「照明で遊んどった笑」
「好美!パイプ椅子たたんでおいてよ~」
「あ、夏海ごめんて笑」
どうやら照明のスイッチは少し高い所にあって河上先輩の身長だと届かないから椅子を使ってたようだ。
「星くんは今日から入部やんな?」
「はい」
「え!この子入部したの?」
「入部しました星隆太です」
「後輩第一号や~♪」
ぎゅ~
そう言って河上先輩は俺に抱きついてきた。
俺はどうしたらいいか戸惑った。
「好美、かわいがるのはいいけど星くん困ってるわよ」
「えへへ、星くんごめんな?」
「あ、いえ…」
先輩に抱きつかれて嫌な気持ちはしなかった。
むしろドキドキした。
「は~い、じゃあ集合!今日から入部した1年生は自己紹介お願いします」
「星隆太です。ダンスは初めてですが頑張りたいと思います。よろしくお願いします」
「相田優愛(アイダユア)です。よろしくお願いします」
「小池若那(コイケ ワカナ)です。よろしくお願いします!」
「村田里穂(ムラタ リホ)です。中学からダンスやってました。よろしくお願いします」
げ、こいつ同じクラスのこないだ俺に告ってきた奴じゃん。
なんか気まずいな。
「1年生はわからないことはどんどん先輩達に聞いてね!じゃあ今日の部活始めます。よろしくお願いします!」
「よろしくお願いします!」
「ストレッチからいきま~す」