「おい、隆太!」

「おう、俊!」

こいつは中学からの同級生の佐藤俊(サトウ シュン)。

「なあなあ、ダンス部の発表すごかったな?」

「ああ、すごかったと思う」

「お前ツインテールの先輩みたか?めっちゃかわいくね?」

「まあ、たしかにな」

黒くて長い髪、大きな目に白い肌、細くて華奢な身体。

たしかにかわいいと思った。

「小さくて細いのにあんなに踊れるとかまじギャップ!みんなかわいいかわいい言ってたぜ」

「ふーん」

「お前は興味ねえの?」

「…別に」

「つまんねえの」

うそ。

ほんとは興味ありありな俺。