ー昼休み。

「あの、星くんっ…」

「ん?」

「ちょっと、いいかな…?」

「ああ。じゃあ俊、ちょっと行ってくるわ」

「おう」

俺はクラスの女子に階段に呼び出された。

たしかこいつは村田莉穂(ムラタ リホ)。

ブラウンの髪に透き通った肌にくりくりの目。

モデルのような容姿だ。

「んで、俺になにか用?」

「あの、星くんのことが好きですっ…//
よかったら付き合ってください…//」

照れながら言う村田に対して俺はなぜか河上先輩の顔が浮かんだ。

「ごめん」

「どうして…」

「俺、お前の事知らないし好きな人いるから。じゃな」

そう言って俺は河上先輩がいるかもしれない渡り廊下に向かった。