「隆太、帰ろうぜ」
「ああ」
「河上先輩誘ってみようぜ！」
「は？」
「話してみてえじゃん！連絡先とか知りたいじゃん！」
「いや、まあ…」
「あの！河上先輩！」
「ん？」
「よかったら一緒に帰りませんか？」
「ごめんな、わたしバイトあんねん。だからまた今度な？じゃあ、気いつけて帰ってな！来てくれてありがとう！またね」
そう言って手を振って走って行った先輩。
「部活の後にバイトとか先輩すげえな…」
「あんなに小さいのによくそんな体力があるもんだ」
「ていうかよ、先輩の関西弁まじギャップじゃね？めっちゃ萌えるんだけど！隆太も思わねえか？」
「え、あ、まあ…」
「なんかお前今日元気なくね？」
「そんなことねえよ。早く帰るぞ」
「おう！」
俺は気になった。
お昼を食わずにあんなに踊ってその後バイトとかあんな小さな体で持つのか。
こんな生活をずっとしてたのか？
倒れたりしないのだろうか？
心配になった。
