神様の物語

ガヤガヤガヤガヤ

「きゃーっ!桜桃族の皆様よー!」

「結命様ーっ!」

「槭樹君ーっ!」

「颯君ーっ!」

「柊摩様ーっ!」

「祐希様ーっ!」

なんじゃこの奇声は…

ガラッ

「俺等のファンらしい」

「ふ、ふーん。」

ファンとかさ危ないやつじゃん。
だってさだってさ。その桜桃族の車に一緒に乗ってるんだよ?殺されるじゃん。

「来ねぇのか?梨音」

「梨音って誰!?」

「マジありえない!」

ほーらね。

「来いよ梨音」

「い、行きたくない」

「いーからっ!」

グイッ

「や、やめ!」

「「「「きゃーーーーーーーっ!」」」」

「離せ!馬鹿結命!」

「んだとてめっ!」

「ねぇ。結命様の言ってた梨音ってあの人かしら?」

「そっ!桜桃梨音ちゃん!可愛いでしょ?」

「何言ってんの?」

「確かに可愛いかも」

「私も思ったー!」

「いっその事桜桃族ファンクラブ作っちゃう?」

「いーねー!」

タッタッタッタッ

「え。なに?」

「桜桃族ファンクラブって」

「ネーミングセンス無さすぎー」

「早く帰りたい。」

一方謎の集団では…。

「あの方ですね。桜桃梨音様は…。いえ、里桜姫様は…。」

「絶対に捕まえますよ。」

「ふふっ。僕に任せておいてよ。
僕が行ったら神様だってバーンっとハートをいぬいちゃうよ!」

「ハートを射抜かなくて大丈夫ですから接近してください」

「えー。可愛いのにー。」

「お願いしますね?」

「はーい。」