たまっていた涙がまた一粒落ちる。 『・・・っそっ・・・かぁ。よかったじゃん!』 無理やり声を明るくして笑う。 『さっきメールで会おうってきてね、会いに行ったら 『ごめん。今はちょっと・・・』 さえぎるように出たわたしの声。 最低だ・・・・・・。 ずっと応援してるふりしてきたのに、恋が実った時に 喜んであげられないなんて。 『悠斗が好きですって言ってくれたの!よかったら付き合ってくださいって』 さっきのわたしの声は小さくて、莉緒には届いていなかった。