「今のあなたたちをみて、
誰が『かっこいい』なんて
思うのかしら?
今のあなたたちをみて、
あの人はどんな顔をするんで
しょうね?
私は…もう莉緒の悲しむ顔なんて
見たくない。」

そう言って立ち去るあいつに、
なぜか俺らはなにもできなかった。

呼び止めることも、言い返すことも、
なぜ総長の…莉緒の名前を
知っているのかもきけなかった…。

なにもできなかった。