目を開けると、そこは
真っ白い天井だった…。

まるで、あの日のように…。

ただ、少し違うのは、右手に
温もりがあること。

「齋藤?」

私の手を、齋藤が握りながら
眠っていたこと。

「……ん?
起きたか…。」

あくびをしながらそう言うと、
眠い目をこすって私を見た。

その綺麗な瞳で、私を見ないでよ?