「ごめん。海。だめだった?」
「ううん。大丈夫、」
「……俺、喜んでほしかっただけなんだ……」
「うん。嬉しいよ。ごめんね。雫」
ほんとに嬉しかったんだよ。
でもね。でも……私は喜べない。
私には…最悪なところでしかないから。
「美帆は……きれいな目してるな。」
「…雫には負けるよ……」
「涙でキラキラしててきれい。」
私の顔を除きこんでくる雫。
「雫……近い…」
「ごめん!!!!」
真っ赤な顔の雫。
「雫」
「……ん?」
「…ありがとう。」
もっと顔を赤くする雫
「……美帆。」
「なーにー?」
「…海は、美帆にとって、悲しい記憶がある場所なのかもしれないけどさ、
…うまくいえねぇけど、海は誰かを笑顔にできる場所でもあるんだよ。」
そういった雫の横顔はすごくきれいで……見とれてしまった。
「…美帆に何があったか何て聞かない。でもさ、泣きたいときは一緒に泣くよ。
嬉しいことがあったら一緒に喜ぶよ。美帆は一人じゃないんだから、なんでも抱え込むなよ。」
「……バカ……
でも、、、ありがとぉぉ」
こらえてた涙が溢れ出す。
好き。
私は……あなたがきっと、好きです。