Blackberry〜黒い果実〜

突然の光に目を細めるお姉ちゃんの口が開く。


「ゴメン。起こしちゃった?」


その言葉に返事もせずに、お姉ちゃんの姿をじっくりと見つめる。


「……双葉?」


「お姉ちゃん! 服貸してよ」


そうだ、ちょっと地味目だけどお姉ちゃんならきちんとしたのがあるかもしれない。


「へぇっ?」


なんてマヌケな返事を出すお姉ちゃんを尻目に、勝手に部屋に入る。