「うん、分かった。日曜の十時ね」


ベッドの上であぐらをかきながら電話をする、その姿が壁際にある姿見に映っていた。
横目で見たあたしは信じられないほど笑顔で、一瞬、ホントに自分なのか疑うほど。


「は〜い、おやすみ愁ちゃん」


それほど、久しぶりのデートにあたしの心は浮かれていたし、愁ちゃんはいつもよりも優しかった。


先週は忙しかったらしく、あんまり電話もメールも出来なかったからその埋め合わせみたい。