ファミレスから高瀬先輩を見つめたあの日から、三日が経っていた。


まだ、鍵は戻ってきていない。


ボーッとしながら店を出ようとしていると、不意に目の前が暗くなった。


「お疲れ」


ハッとして良く見てみると、店長の慎が私の顔の前で手を振っていた。
店長の方を向き、頭を下げる。


「お疲れ様です」


すると、下げた私の顔の前に店長の手の平が見えた。