ベッドの上でしていた体育座りを崩して、投げた枕を拾いに行く。


昔っからそうだ。


よくある話だけど、真面目でしっかりした姉に、少しお転婆でおバカな妹。


あたしだって勉強が出来ないわけじゃない。
でも、決められてしまった印象は簡単にはひっくり返らない。


それがイヤでイヤで、堪らなかった。


おもむろに机の上から日記帳を取り、表紙を一枚捲くった。
挟まれていた一枚の写真。


「愁ちゃん……」