その問い掛けに答えない私に、そう言いながら双葉が近付いてくる。


まさか、バレた?
いや、そんなはずはない。


バレるにしても早過ぎる。


キュッと目を閉じる。


「男が出来たでしょ? 男モノの香水の香りがする」


「えっ?」


その言葉に驚いて目を開くと、嬉しそうに笑う双葉。


「私の彼氏と同じヤツ使ってるんだ。センスいいね、今度紹介してよね」