『お疲れ様♪もう仕事終わったかなぁ? 終わってなかったらゴメンね。ムリは言いたくないけど、たまには相手してね』


携帯の画面に映し出されるメールには文面のほかに、可愛いらしいくまのキャラクターがダンスを躍っている。


思わず微笑みがこぼれた。


「仕事中に……」


後ろから聞こえた声に、ドキッとして振り返ろうとすると頭に軽い衝撃がくる。


「彼女とメールとはイイ度胸だな」