桜ノ華




憧れが恋心へと移り変わるのを感じていた。

じわりと浸食するように、
それは溶け込んできて。

テストが終われば夏休み。

啓志との逢瀬も途絶えてしまう。

だから、素直に嬉しかった。


「私が、生徒会に…ですか?」

「ああ、"会長補佐"として生徒会のメンバーになってほしい」

「でも、そんな役職今まで…」

「俺が作った」

「作った?!」

「今校則を改訂しているところだ。

安心しろ、反対した者は居なかった」


反対なんてできなかった、ということではないのかとも思ったけれど、
こちらを見つめる啓志の目がどこか不安気で。


「嫌か?」