案の定、雅人は私の言葉に驚いたようだ。 雅人だけでなく、クラスのみんなも。 「樹ちゃん…?!」 「ん?」 「好きだよ」 「私もよ」 「付き合って!!」 「嫌よ」 「何でぇえ!!」 教室に笑いが起こる。 私達が晴れてカップルとなったのは、 クリスマスの少し前の事。 雅人の髪が、明るい金色から 暗めの茶色になった頃だった。