「あんたの金髪眩しいんだけど…」 「綺麗でしょー!!」 雅人が髪を金色にした理由は、 「綺麗だから」らしい。 なんて馬鹿な、と思うと同時に、 雅人らしいと思った。 「てゆーか樹ちゃん、水着は?!」 「日に焼けたくないの」 ワンピースに薄手のパーカ。 パラソルの下にあるベンチを占領して、 本を読む。 「夏だよ!? 焼けてナンボだよ!!」 「赤くなって腫れちゃうのよ」 「それはだめだね!!」 「雅人ー! 来いよーっ」