「亮輔は、このゲームどう思う?
彼女がイタズラでやったと思うか?」
純太くんは、自分の腕輪を触りながら…
亮輔くんの方を向いて話した。
「……………ねぇな…
沙菜のヤツは、こんなイタズラしねぇ…
誰かが沙菜を誘拐して…
こんな馬鹿なゲームを始めたんだろうな…」
亮輔くんもか…
誰がこんなことを…
「まぁ、これで沙菜を助けたら…
俺は、勇者だろ?カッコイイじゃん。」
「…………お前、気楽だな…」
スゴいな、亮輔くんは…
僕は、今から始めるゲームが怖くて仕方ないよ…
芽依ちゃんを誘拐するヤツだ…
何をさせられるのか…
~~♪
周りにいる人たちの携帯が一斉に鳴った。
「おっ、来たみたいだな…」
亮輔くんは、楽しそうに笑ってズボンのポケットから携帯を取り出した。
僕らは、亮輔くんと違い…
強張った表情でズボンのポケットから携帯を取り出した。