ドキドキしてろよ、俺にだけ。~クール男子の、裏の顔!?~※side湊完結しました。

そのことを忘れて、ドアにはりついていたあたしは、つんのめるように、ホームに降りた。



後ろからは、降りる大量の人。



そして前からは、乗る大量の人!!



う、お――。



修羅場!!



人波に流されるように、電車に押し込められる。



少しでもいい場所を確保しなくちゃ。



座らせて!なんて、贅沢なことは言わないから。



せめて、ポールにつかまらせてよ。