「花~。 さっき、委員長となにこそこそ話してたの~?」 放課後。 冷泉くんが教室を出て行くのを確認してから、真由ちゃんがあたしの席にやってきた。 「なんかさ~。 めちゃくちゃいい雰囲気だったじゃん?」 「えっ? えっ!? な、なんのこと!?」 「やだ花~。 とぼけないでよ~」 真由ちゃんはニタリと笑いながら、あたしの腕をひじでツンツンつついた。 「あたしが知らないとでも思ってるの~?」