「……な。
……な。
は……な……っ……」



……あれ?



あたし……。



誰かに呼ばれてるかも?



そう思った瞬間、体がグラッと揺れてびっくりした。



「ひ、ひゃっ!!」



どうやら、後ろから腕を引っ張られたらしい。



ちょっとよろけながら、斜め後ろを仰ぎ見る。