「…………」



「あっ、そうだっ!!
あたしに勉強を教えてよ~」



あたしは、一方的にしゃべり続けた。



その最中、チラッと一瞬、男の子があたしを見た。



「おぉっ!!
なになに!?
名前でも教えてくれる~!?」



ワクワクしていたら、男の子はあごをクイッと前へ出した。



「ん?
なにっ!?
……って、なんだ。
先生か……」



ただ単に、先生が入ってきただけだった。