ぶー、ぶー、ぶー。



この席、ハズレだったかも~。



しかめっ面をしながら、隣の男の子の横顔を眺める。



「あ、れ?」



どっかで見たことある気がするなぁ。



「……あっ!!
新入生代表の挨拶をしてた人だぁ~!!」



思いだしたのがうれしくて、ビシッとひとさし指をつきさす。



それでも、隣の男の子は、あたしのスルーし続けた。