覆いかぶさるように、冷泉くんがあたしの体を包みこんだ。



「……っ」



大きな体を曲げて、あたしの耳元に口を寄せる。



「だから、あえてしたんだから」



「……?」



「大熊さんにしかしないよ。
こんなこと」



そう言って、冷泉くんはポンポンッと軽くあたしの髪を撫でた。



「だから、おとなしく。
俺の体につかまってろ」