「別に…もう馴れたけどね…あたしの居場所なんて…何処にもないんだ…」


「俺がいるから…お前な居場所は…俺の所だから…でもな、お前が止めなきゃ、止める奴がいねーんだよ?

それでも好きなら頑張って止めに行くんだ…
辛くなったらいつでも電話しろ…分かったか?」


「うん…ヒクッ…」



弘毅がそんな事を言ってくるもんだから、涙が出てきちゃったよ…



あたしの悪い癖…

すぐ泣く…




弘毅の手であたしの涙が消える…






あたしはその大きい手が大好きだよ…






なんでも大丈夫になっちゃう気がして…



気持ちが楽になる…




だからあたしは、その大きな暖かい手が大好き…