「…ありが…グスン…と」

は!!こいつ泣いてる?


「泣くな。」

俺は梓の涙を指で拭った。


「グスン…大丈夫…ありがとう」


語尾になるにつれ、だんだん小さくなる声…



俺はまた梓を胸に引き寄せた。

そしてまた離し、梓の唇に軽くキスをした。


「じゃあな」



梓の頭に軽くポンと手を置いて、その場を去った。









俺はこれから梓を愛そう…
心の中で、そう思いながら自分の家に帰っていった。