「着いたよ…」



着いた所は…




「公園?」



公園みたいな…すっごくでかい…公園?



「行くぞ」


そう言って、あたしの手をとる弘毅。






大きなベルの前で止まった弘毅…



「どうしたの?」


「梓…」


「ん?」


急に静かになる弘毅…



「お前、卒業したら…俺と結婚して…」




「え…?」



け…



「俺と結婚して…返事は?」









「は…い…」




「左手…出して…」


あたしは言われるがままに、左手を差し出した。




そっとペアリングを外し…






新たな指輪をつける弘毅…



「何…?」




「婚約指輪…まだ早いけど…」


照れながら言う弘毅…





愛しいよ…







「弘毅…うぇ〜ん…」


「泣くと思った。」



「ありがとね…弘毅…」



そっと抱きしめてくれた弘毅…

「もうすぐで付き合って二年経つな…」



「ヒクッ…そう…だね…」