あたしは弘毅がいる屋上に向かった。




「ひろ…き…」



すっごい怖い顔してる…

「梓…」


弱々しい声を出す弘毅…




「弘毅…」

「梓、俺…」


弘毅が何考えてるか分からない…



「どうしたの?」


「ん…なんでもない…」

無理に顔を緩める弘毅…



「弘毅…」


「優まだ目覚まさねー?」


「まだだよ…」


「はぁ〜…」


大きくため息をする弘毅…

「ため息だすと、幸せ減るんだよ…」



「もう減ってるよ…」



「…そうだね…」

「梓…健二はどうしてた?」






「健二はずっと優君の所にいるよ…」



弘毅…
あたしは「大丈夫だよ」って言って抱きしめたかったよ…