「落ち着いて…優君がどうしたの?」



「優が…桐谷にやられた…今やばいって…。」


優君?




なんで優君が…?






あたしは弘毅に教えて貰った病院へ、スェットのまま走りだしていた。




着いたら…手術室の前の椅子にみんな座っていた。



「弘毅…優君は?」

「まだ…」



目が真っ赤…





優君…
こんなに心配してる仲間がいるんだよ…



また元気に戻ってきて…






ウィーン__

手術室のドアが開いた。



先生らしき人が出てくる。

「優は…優は…」


「全力は尽くしました。でも…










今夜がやまだと思ってください…」



それだけ言って、先生は行ってしまった。




今夜が…やま…?

ありえないよ…

優君が…



みんなは優君の所へ走って行った。