今日あたし達が来た所は、桐谷って人と弘毅が再開したあの海…



「何でここに来たかった?」


弘毅があたしに聞く。



「ん〜?何となく?」


弘毅とまったりしたデートがしたかったから…



「なんだそりゃ」

そう言って上を向いてねっころがる弘毅。



あたしも真似っこする。




「ここでいろいろあったよな…」

桐谷って人の事?


「ん〜あったね…」

ここで弘毅が汗ダラダラになってるのに、顔真っ赤にしてあたしを探しに来てくれたっけ…


だからここはあたしの中では大切な場所になったよ…



「弘毅は今幸せ?」



あたしはね、あたしにもったいないと思うぐらいに幸せだよ…



「幸せに決まってんじゃん。お前はアホか。いや、ドアホだな。」


「も〜」
と言って弘毅の腕を軽く、グーで殴った。





ねぇ…幸せがそう長くは続かないんだね…


幸せがあるだけ悲しみもあるんだね…




あたし達はこの時はまだ…何も知らなかった…