学校に着き、弘毅が真面目な顔で、こっちを向いた。


「梓…南に会うぞ。大丈夫か?」



「大丈夫…」


弘毅がいるから大丈夫。





「行くぞ」


震えるあたしの手をしっかり握ってくれたあなたの手が暖かくて、心地よかった。







ガラガラ__



乱暴に弘毅がドアを開ける。
そして、南チャンを睨み

「おい…南…ちょっとこい…」



クラスの皆がこっちを見る。




南チャンは普通の顔をしてあたし達に着いてくる。




着いた場所は屋上…



「おい。梓に謝れ」



「嫌」


「あ?お前、どうされたい?あ?お前意味分かってんのか?」



「分かんない。あたしは弘毅の彼女になれるんだったら、なんだってするんだから。」



…むかついてきた…



「弘毅はあたしの彼氏なの!!」


「だってよ。俺はお前の事好きじゃねーし、一生好きになんねー。分かったら謝れ。いい加減殴るぞ?あ?」


「嫌よ。謝んない。絶対に…」



「お前…俺に殴られたいのか?」



弘毅は左手で胸倉を掴み、右手を大きく上げた。



あ…



バチン__