ヤンキー彼氏と泣き虫彼女♪

「倉庫…みたいな…所」



「他にはなんか見えるか?」




「わ…から…ない…」


「分かった。待ってろよ。すぐ行くからな」


「うん…」






「梓!!」


「ひ…ろき…」




「梓…」

弘毅はあたしの所まで走ってきて、抱きしめてくれた。



「梓…ごめんな…大丈夫か?」


弘毅は汗がすごかった。
それだけあたしを心配してくれてたんだね…



「弘毅〜」


あたしは弘毅にギュッと抱き着いた。





「南か?」


低い声で南チャンの名前を言う。




何も言えない…
うんって言いたい…



だけど、今の弘毅だったら…絶対南チャンを殴る。




好きな人からは殴られたくない。


南チャンの事大っキライだけど…

そんな事を考えてしまう…