「キャップにしようとしたんだけどね、弘毅は弘毅なんだから…顔なんて隠さないでもいいと思ったの…だから…ニット帽…嫌だった?」




嫌な訳がない…
逆に…


「うれしいよ…」


俺のモヤモヤも、いっつも梓によって消えていく…




「ありがと…」

俺は梓を抱きしめながら、耳元で呟いた。




顔を真っ赤にする梓。

そんなに可愛い顔してたら…襲うぞ…



我慢できなくて、触れるだけのキス…



梓の柔らかい唇が俺の唇に触れる。

梓を感じてたい…



梓を俺だけの物にしたい…


俺…こんなに独占力強かったっけ?





「梓…やばい…」


「まって…まず…お風呂入ろうよ…」

「一緒に入るか?」



「1人で入ります〜!」

そう言ってお風呂に向かった梓。



俺は幸せすぎて、叫びたくなった。




梓…大好きだよ。