ヤンキー彼氏と泣き虫彼女♪

「まだガキの時、よく連れて来てもらった…怒られるとすぐここにきた。俺の1番好きな場所。中学ん時も、わざわざここに来てた。」



椎の葬式んときは、ずっとここにいたっけな…




「行こ。ほらはやく」


梓が俺の手を引っ張る。
そして、花の中に入っていく。


「じゃあ、あたしの好きな場所もここにする。あたしも気に入ったよ。昔の弘毅の優しさがあるこの場所だから。」



梓をギユッと抱きしめた。


昔の俺は、ここに来れば、素直になれた。
素直になるってことを、ここでしったから…



でも、日々そう素直でいれなかった…




でも…今は違う…



隣に梓がいるから…
梓が笑ってくれるから…
梓の全部が大好きなんだ…



大切にしたい…


素直にそう思う…




こんな気持ちは初めてなんだ…