「どれ?元カレ」


「これ。」


げ…



超カッコイイ…







「カッコイイ奴と付き合ってたんだな。お前も」



「まぁね。でもね…きー君はね…あたしを好きじゃなかったんだ…」


「どゆこと?」

「あのね…あたしの体目当てだったの。それでね…自慢になるとかであたしを彼女にしてたの。最後は…本気の彼女が出来たって言って振られたし…」




俺は過去を思い出した…



この元カレと同じような事をしてたんだよな…



俺の過去を話したとき、梓はどんな気持ちで聞いてたんだろう…



梓は優しすぎるよ…



俺は無意識に梓を抱きしめていた。





「俺は梓を大事にするからな…俺もこいつと同じような事してたから…あんまり説得力ないかもしれないけど…信じろよ」



梓は細い手を、俺の腰に回してくれた。