「よし…泣き止んだか?帰るぞ!!立てれるか」



梓はコクンと頷いて、立ち上がった。







梓の全てが愛しく思うよ…
しっかり繋がれた手は、絶対に離さない…





「弘毅…さっきはかっこよかったよ…」


何事も無かったように笑顔で言ってくる梓…



「まぁな!!」



照れながら返した。




「十人はいたよね…」



「お前…もう大丈夫なのか?」


「大丈夫だよ。弘毅が助けにきたし…あと…いっぱい泣いたしさっ」



「なんだそりゃ」


俺は梓の頭をくしゃくしゃってした。


「も〜」

そういいながら片手で髪を直す…


そして俺にやり返してくる。


「ちょ…梓!!」

「お返し〜アハハ。あっパフェ食べた〜い」



「おし。行くぞ!!」


手を繋いだまま走った。