勇者「なんと……」
魔法使い「はぁ……はぁ……」
僧侶「あ、ありがとうございます……」
魔法使い「世話かけないでよね」
僧侶「ご、ごめんなさい」
勇者「魔法使えるじゃないですか。それも結構な威力で」
魔法使い「……ダメなの」
勇者「え?」
魔法使い「私は全身を使わないと
まともなダメージが与えられない」
勇者「ど、どうして?」
魔法使い「普通は指先や手のひらを銃口の代わりして、魔法を放つわけだけど。 私の場合はそれができない」
魔法使い「今みたいに全身からしか放てないの」
勇者「それのどこに問題が?大口径に なってむしろ威力が上がるのでは?」
魔法使い「全身が銃口ならよかったけ ど、銃身のほうが縦笛のように穴だら け。遠くに放とうとしても魔力が散逸しちゃって、届かないの」
勇者「それって、有効な射程距離がゼロに等しいってことですか?」
