私の名前は後藤香奈、どちらかというと顔は整っていない

親友の彼氏に片想いしてから2年経つ
でもそれでもいいと思っているから、不思議とすんなり付き合えたりする


今は小学6年生、中学受験を控えたいわばこれでも受験生

恋愛どころじゃなかったと、自分に言い聞かせていた部分もあったかもしれない



家もそこそこ普通の家庭だと思う

父が会社の少し高めの位にいて、給料は平均よりはあって
母は見栄っ張りでケチなよく漫画でみかけるような性格


私は小さい頃はよく世話してもらって、
今もそこそこ愛されてると思う



小学4年生の時に母に受験を勧められて、適当に返事してたら
塾に入ることになった



勉強は嫌いじゃない方で、むしろやれば成果が出るということに
満足できるタイプだった


だから塾に入って最初は学力が低いほうのクラスだったけど
最速で上のクラスに引き上げられることになった



「ま、こんなもんだよね。」

昇格一覧表を塾の掲示板で見て、最初に漏れた言葉はそれだった。


世の中は結局なんとかなるという考えを持っていた


みんな結局したいようにしてるだけだし、
友達なんか結局、自分が一人にならないために保険。

世の中美人は得をするし、不美人は損をする
金持ちは慕われ崇められるけど、貧乏は嫌われ蔑まれる



結局全部自分のしたいようにみんなしてる
自分に都合の悪い人を嫌って、自分に得のある人を好きになる



そう思っている。
もちろんそんなこと誰にも言わない
だって友達ごっこも楽しいから
喧嘩して仲直りして、笑いあって
別に嫌いな訳じゃないから